「犬のお風呂って、シャワーの温度は何度に合わせればいいんだろう?」——シャンプーのたびに手で湯温をたしかめながら、なんとなくの感覚で流している飼い主さんは多いはずです。人間には快適なお湯でも、犬にとっては熱すぎたり刺激が強すぎたりすることがあります。
結論からお伝えすると、犬のお風呂の温度は35〜38度が基本です。人が手で触れて「少しぬるいかな」と感じるくらいが、犬にはちょうどよい温度になります。そしてこの数字は固定ではなく、季節(夏はぬるめ・冬はやや高め)や年齢(子犬・成犬・シニア)によって微調整するのがコツです。
この記事では、犬のお風呂の適温を数字で示したうえで、温度がずれると愛犬に何が起きるのか、季節や年齢での変え方、温度が決まったあとの正しい入れ方の手順、そしてお風呂嫌いを克服する慣らし方まで、犬仲間に教えるつもりで具体的に解説します。今日の1回から実践できる内容ばかりです。
・犬のお風呂の適温は35〜38度、その理由と測り方
・夏と冬、子犬とシニアで変える温度の目安
・温度が決まったあとの正しい入れ方5ステップ
・お風呂嫌いになるNG行動と、慣らし方のコツ
犬のお風呂の温度は35〜38度が基本|まず押さえたい適温

犬のお風呂で最初に決めるべきは湯温です。ここがずれると、どんなに丁寧に洗ってもお風呂が「嫌なもの」として記憶されてしまいます。まずは基準となる35〜38度という数字と、その根拠を押さえておきましょう。
結論は人が「少しぬるい」と感じる35〜38度
犬のお風呂の適温は35〜38度です。獣医師監修の情報でも、シャワーの温度は37度前後が望ましいとされています。人間が入浴で気持ちいいと感じるお湯は40〜42度ほどですが、これを犬にそのまま使うと熱すぎます。手の甲やひじの内側でお湯を受けたとき「少しぬるい」と感じるくらいが、犬にとっての適温です。給湯器の設定温度をそのまま信じるのではなく、シャワーヘッドから出てくるお湯を必ず自分の肌で確認してから犬の体にあてる習慣をつけましょう。設定を38度にしていても、配管を通るうちに温度が上下することがあります。
なぜこの温度なのか|犬の体温と皮膚の仕組み
犬の平熱は38.5〜39度前後で、人間より1〜2度高いのが普通です。体温が高い犬にとって、40度を超えるお湯は「熱い」と感じやすく、のぼせや息の荒さにつながります。さらに犬の皮膚は人間よりも薄く、皮膚を守る角層が3〜5層ほどしかないといわれます(人間は10層以上)。薄い皮膚は熱の刺激を受けやすいため、ぬるめのお湯でやさしく洗うことが皮膚の負担を減らします。35〜38度という数字は、犬の高めの体温とデリケートな皮膚の両方に配慮した「ちょうどいい妥協点」なのです。
温度計がないときの湯温チェック方法
正確に測りたいなら湯温計(お風呂用サーモメーター)を1つ用意すると便利ですが、なくても確認できます。おすすめは前腕の内側(ひじの少し下)でお湯を受ける方法です。手のひらは皮膚が厚くて熱さに鈍いため、より敏感な前腕で「ぬるい」と感じれば犬には適温です。赤ちゃんのミルクの温度を確認するのと同じ要領と覚えてください。シャワーを出し始めた直後は設定より熱いお湯が出ることがあるので、10秒ほど流してから温度を確かめ、それから犬にあてると失敗しません。
シャワーの水圧と温度はセットで考える
温度と同じくらい大切なのが水圧です。強い水圧のシャワーは、たとえ適温でも犬にとって刺激が強く、恐怖の原因になります。水圧は弱〜中に絞り、シャワーヘッドを犬の皮膚に密着させるように当てると、水の飛び散りと音が抑えられて犬が落ち着きます。ヘッドを体から離してバシャバシャかけると、音・水圧・温度ムラの三つが重なって嫌がりやすくなります。「ぬるめのお湯を、弱い水圧で、密着させて流す」——この3点セットが快適なお風呂の土台です。
犬のお風呂は「35〜38度・弱い水圧・ヘッド密着」が基本。人の肌で少しぬるいと感じる温度が、犬にはちょうどよい湯温です。
お湯が熱すぎ・冷たすぎると愛犬はどうなる?
「多少熱くても、すぐ流すから大丈夫でしょ」と思いがちですが、温度のずれは犬の体と心の両方に影響します。なぜ35〜38度から外れてはいけないのか、具体的に何が起きるのかを知っておくと、湯温チェックの手を抜かなくなります。
熱すぎるお湯で起きること
40度を超えるお湯を使うと、犬はまず息が荒くなり、体をよじって逃げようとします。犬は全身をパンティング(口を開けたハアハア呼吸)で放熱するため、熱いお湯で体温が上がるとのぼせやすいのです。さらに薄い皮膚が乾燥しやすくなり、洗い上がりにフケやかゆみが出ることもあります。一度でも「お風呂=熱くて苦しい場所」と学習すると、次から浴室に近づくだけで震えたり隠れたりするようになります。熱いお湯は皮膚にも心にも負担が大きく、良いことがありません。
冷たすぎるお湯で起きること
逆に35度より冷たいお湯、とくに真冬の30度前後のぬるま湯や水に近い温度は、体を冷やして震えを招きます。体が冷えると犬は緊張して体を固くし、シャンプーの泡もすすぎにくくなります。小型犬や被毛の薄い犬種、子犬やシニア犬は体が冷えやすいため、冷たいお湯の影響を受けやすいので注意が必要です。「熱いよりは冷たい方が安全」と考える人もいますが、冷えは冷えで体調をくずすきっかけになります。ぬるすぎず熱すぎない35〜38度のレンジを守ることが、どちらのリスクも避ける答えです。
顔まわりだけは特に慎重にする理由
体は平気でも、顔にお湯がかかった瞬間に暴れる犬は少なくありません。目・耳・鼻は敏感で、熱さや水の刺激を強く感じる部分だからです。とくに耳の中に水が入ると犬は強い不快感を覚え、頭を激しく振ります。顔まわりを洗うときは、シャワーを直接あてず、手に取ったぬるま湯をそっとなでるように流すか、固く絞ったタオルで拭き取る方法が安心です。体は35〜38度でよくても、顔だけはさらに慎重に、が鉄則になります。
「人がちょうどいい」と感じる40〜42度は犬には熱すぎます。給湯器の設定を人間の入浴用のままにして犬を洗うのは、熱すぎるお湯を浴びせる典型的なNG。犬を入れる前に必ず設定を下げましょう。
夏と冬で変える|季節別のベスト温度

35〜38度は年間を通した基本のレンジですが、その中でも季節によって「やや低め」「やや高め」と寄せると、犬はもっと快適に過ごせます。気温と体感が季節で大きく変わるからです。
夏は35〜36度のぬるめが心地いい
夏場は35〜36度のぬるめのお湯がおすすめです。気温も湿度も高い季節に37〜38度のお湯で洗うと、洗い終わったあとに体に熱がこもり、犬がぐったりしやすくなります。ぬるめのお湯なら洗いながら体をほどよく冷やせて、シャンプー後の火照りも抑えられます。散歩後に足だけ洗う「部分洗い」が増える季節でもあるので、そのときも同じくぬるめで。ただし冷房の効いた部屋で洗ったあとにぬれたまま放置すると冷えるので、乾かすまでがワンセットと考えましょう。
冬は37〜38度+浴室と部屋を暖めておく
冬場は37〜38度とレンジの中でやや高めに設定します。気温が低い季節にぬるいお湯で洗うと、洗っている最中に体が冷えてしまうためです。ポイントは、お湯の温度を上げるだけでなく、洗う前に浴室を暖めておくこと。冷え切った浴室では、適温のお湯でも体感が寒く感じられます。洗い終わったらすぐに吸水タオルで水気を取り、暖かい部屋でドライヤー乾燥まで一気に進めると、湯冷めを防げます。「お湯・浴室・乾燥後の部屋」の3か所を暖かくそろえるのが冬のコツです。
春・秋は気温を見ながら微調整する
春と秋は朝晩と日中の寒暖差が大きく、同じ36度でも日によって体感が変わります。目安として、日中に洗うなら36度前後、冷え込む朝晩に洗うなら37度前後と、その日の気温で1〜2度動かすと快適です。換毛期(春と秋)は抜け毛が増えてお風呂の機会も増える時期なので、洗いやすい暖かい時間帯を選ぶと犬も飼い主も楽になります。迷ったら、真冬ほど高くせず真夏ほど低くしない「37度」を基準にすると外しにくいです。
お湯の温度だけでなく浴室の室温も「温度」のうち
意外と見落とされがちですが、犬が感じる「寒い・暑い」はお湯の温度だけでは決まりません。浴室そのものの室温、洗い場のタイルの冷たさ、乾かす部屋の温度もすべて体感に影響します。冬にお湯を38度にしても、足元のタイルが氷のように冷たければ犬は震えます。滑り止めマットを敷けば冷たさと滑りの両方を和らげられます。お風呂の快適さは「お湯の温度+環境の温度」の合わせ技だと覚えておくと、失敗がぐっと減ります。
犬は人よりも足の裏(肉球)で床の温度を敏感に感じ取ります。冬の冷たいタイルの上に立たされると、お湯が適温でも「寒い場所」と記憶しがち。洗い場にマットを1枚敷くだけで、お風呂の印象が変わります。
子犬・成犬・シニアで変える温度と入れ方
同じ犬でも、ライフステージによって体温や皮膚の状態は変わります。温度も洗い方も、年齢に合わせて調整するのがベテラン飼い主のやり方です。子犬・成犬・シニアの3段階で見ていきましょう。
子犬は37度前後・短時間でストレスを最小に
子犬は成犬よりも体温が高めで、体温調節もまだ未熟です。お湯は37度前後にして、人が「ぬるい」と感じる温度で手早く洗い上げます。生後間もない時期は体力も少ないので、長風呂は禁物。10分以内を目安に、洗う・すすぐ・乾かすをテンポよく進めましょう。子犬期はお風呂の第一印象が一生の好き嫌いを左右する大切な時期です。最初は足先だけお湯にならすところから始め、褒めながら少しずつ範囲を広げると、お風呂好きに育ちやすくなります。
成犬は35〜38度で体格と被毛に合わせる
健康な成犬は35〜38度の基本レンジで問題ありません。そのうえで、体格や被毛で微調整します。チワワやトイプードルのような小型犬は体が冷えやすいので37度前後のやや高め、被毛の厚いダブルコートの中〜大型犬は熱がこもりやすいので36度前後のぬるめが向いています。皮膚が敏感な子はさらにぬるめから試すと安心です。成犬期はお風呂の習慣が安定する時期なので、いつも同じ温度・同じ手順で洗うと、犬が「この流れなら大丈夫」と安心して身をゆだねてくれます。
シニアは35度程度・湯気を立てず手早く
シニア犬(およそ7〜8歳以降)は皮膚がデリケートになり、体力も落ちてきます。お湯は35度程度のぬるめにし、湯気が立たないくらいの温度で、できるだけ短時間で済ませるのがコツです。長く立たせると足腰に負担がかかるので、滑り止めマットを敷き、洗う順番を事前に決めておいて手際よく進めましょう。体を洗うのがつらそうな日は、無理に全身を洗わず、汚れた部分だけ蒸しタオルで拭く「部分ケア」に切り替える柔軟さも大切です。気になる皮膚の状態があれば、洗う前に獣医師に相談しておくと安心です。
▼ ライフステージ別・お風呂の温度と入れ方の目安(プロドッグ調べ)
| ステージ | 目安温度 | 時間の目安 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 子犬 | 37度前後 | 10分以内 | 好き嫌いが決まる時期。褒めて慣らす |
| 成犬 | 35〜38度 | 15分前後 | 体格・被毛で高め/ぬるめを調整 |
| シニア | 35度程度 | 短時間で | 湯気が立たない温度・部分ケアも可 |
温度が決まったら|正しいお風呂の入れ方5ステップ
適温がわかったら、あとは手順です。温度が正しくても入れ方が雑だと犬は嫌がります。準備から乾燥まで、5つのステップに沿って進めれば、犬も飼い主も落ち着いてお風呂を終えられます。
ステップ1:ブラッシングで毛のもつれをほどく
お風呂の前に、乾いた状態でブラッシングをして毛のもつれや抜け毛を取り除きます。もつれたまま濡らすと、毛が絡んでさらに固まり、乾かすときにも苦労します。とくに換毛期や長毛種は、この一手間で洗いやすさが変わります。ブラッシングは血行を促し、皮膚の状態を目で確認するチャンスにもなります。赤みやできものが気になる場合は、この段階で気づけるので、お風呂前の習慣にしておきましょう。ここを飛ばすと後の工程すべてが大変になります。
ステップ2:お尻・後ろ足からゆっくり濡らす
いきなり顔や背中にシャワーをかけるのはNGです。心臓から遠いお尻や後ろ足から、35〜38度のぬるま湯をゆっくりかけ始めます。体の末端から慣らすことで、犬が「これから何をされるか」を予測でき、驚きにくくなります。シャワーヘッドは体に密着させ、弱い水圧で。背中→お腹→胸→最後に顔まわりの順で、下から上へ進めると水が目や耳に入りにくくなります。ここで焦って一気にかけると、それだけでお風呂嫌いのきっかけになります。
ステップ3:泡立てた犬用シャンプーでやさしく洗う
シャンプーは犬用のものを選び、原液を直接つけずに、手のひらやスポンジでよく泡立ててから使います。泡でクッションを作り、指の腹で円を描くように皮膚をマッサージする感覚で洗うと、皮膚を傷つけずに汚れが落ちます。爪を立ててゴシゴシこするのは逆効果です。人間用のシャンプーは犬の皮膚のpHに合わず刺激になることがあるため使いません。洗う順番も濡らした順と同じく後ろから前へ。顔まわりは泡が目に入らないよう、少量を手に取ってそっと洗います。
ステップ4:すすぎ残しゼロを目指してしっかり流す
洗いよりも大事なのがすすぎです。シャンプーが皮膚に残ると、かゆみやフケ、皮膚トラブルの原因になります。目安は「もう泡は出ないだろう」と思ってから、さらに同じ時間だけ流すこと。とくにワキ・内もも・指の間・お腹は泡が残りやすいので念入りに。すすぎのお湯も同じ35〜38度をキープします。途中でお湯が冷めたり熱くなったりしないよう、こまめに温度を確認しましょう。すすぎ残しゼロが、洗い上がりの快適さを左右します。
ステップ5:吸水タオル→ドライヤーは30cm離して乾かす
洗い終わったら、まず吸水タオルで水気をしっかり取ります。ここで水分を減らしておくほど、ドライヤー時間が短くなり犬の負担が減ります。ドライヤーは皮膚から30cm以上離し、一点に当て続けず動かしながら、根元から乾かします。近づけすぎると熱でやけどをすることがあるので距離は必ず守りましょう。生乾きは冷えや雑菌の原因になるため、体の芯まで乾かすのが理想です。温風と冷風を切り替えられるドライヤーなら、熱がこもってきたら冷風を挟むと安心です。
流れは「ブラッシング→後ろから濡らす→泡で洗う→すすぎ残しゼロ→タオル&30cm離してドライヤー」。すべての工程で35〜38度のお湯をキープするのが快適さの秘訣です。
お風呂の頻度や入れ方の全体像をもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

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愛犬がお風呂を嫌がる本当の理由と慣らし方
「温度も手順も正しいのに、うちの子はお風呂が苦手」——そんなときは、過去の経験や環境に原因が隠れています。嫌がる理由を理解し、少しずつ慣らしていけば、お風呂の時間は驚くほど穏やかになります。
犬がお風呂を嫌がる4つの原因
犬がお風呂を嫌がる背景には、主に4つの理由があります。1つ目は「過去の嫌な記憶」で、熱いお湯や強い水圧、耳への浸水などがトラウマになっているケース。2つ目は「音への恐怖」で、シャワーやドライヤーの音が苦手な犬は多いです。3つ目は「足元の不安定さ」で、滑る浴槽で踏ん張れず怖い思いをしているパターン。4つ目は「拘束される不快感」です。まずはどれが原因かを観察で見極めることが、克服の第一歩になります。原因が違えば効く対策も変わります。
1日5分から始める段階的な慣らし方
お風呂嫌いは、いきなり全身を洗って直そうとしないのがコツです。まずは水を出さない浴室で、おやつを与えて「ここは怖くない場所」と教えるところから。次に足先だけぬるま湯にならし、平気になったら少しずつ範囲を広げます。1日5分程度の短いセッションを何日かに分け、うまくできたら3秒以内にすかさず褒めるのがポイントです。焦って一気に進めると振り出しに戻ります。数日〜数週間かけて「お風呂=おやつと褒めがもらえる時間」と上書きしていきましょう。
【失敗例】熱いお湯で洗ってお風呂嫌いになったケース
よくある失敗が、人間の入浴と同じ41度前後のお湯でいきなり洗ってしまい、犬が「お風呂=熱くて怖い」と学習してしまうパターンです。一度この記憶がつくと、浴室のドアを開ける音だけで逃げ隠れするようになり、元に戻すのに何倍もの時間がかかります。対策はシンプルで、温度を35〜38度に下げ、前述の慣らし方でゼロから信頼を積み直すこと。「早く洗い終えたいから熱め・強めで一気に」という気持ちが、結果的にお風呂を長く苦手にさせます。急がば回れが正解です。
嫌がる犬を押さえつけて無理やり洗うと、恐怖と結びついてますますお風呂を拒否します。暴れる日は潔く中断し、部分洗いに切り替える勇気も大切。「今日は足だけ」で十分な日もあります。
お風呂と同じく、爪切りやブラッシングを嫌がる子への慣らし方も基本は同じです。お手入れ全般が苦手な場合はこちらも参考になります。

足先に爪切りを近づけた瞬間、サッと手を引っ込めて逃げ回る。押さえようとすると唸ったり暴れたり……。犬の爪切りで毎回バトルになって、ついつい後回しにしている飼い主…
お風呂の温度でよくある疑問Q&A
最後に、犬のお風呂の温度まわりでよく寄せられる疑問をまとめました。細かいけれど気になる点を、ひとつずつ解消していきましょう。
温度計がなくても大丈夫?測り方のコツ
【失敗例】顔にシャワーを直当てしてお風呂嫌いにした
もうひとつ多い失敗が、顔にシャワーを勢いよく直当てしてしまうケースです。犬の目・耳・鼻は敏感で、顔への水は強い不快感を与えます。とくに耳に水が入ると激しく頭を振り、そのままお風呂全体を嫌いになることがあります。温度は35〜38度で合っていても、当て方を間違えると台無しです。顔まわりは手に取ったぬるま湯でなでるように流すか、固く絞ったタオルで拭き取るのが安全。「体はシャワー、顔は手かタオル」と使い分けるだけで、嫌がりが大きく減ります。
お風呂は毎日入れてもいい?頻度と温度の関係
結論から言うと、毎日のシャンプーはおすすめしません。健康な犬なら月に1〜2回、獣医師監修の情報でも20日〜1か月に1回程度で十分とされています。洗いすぎると皮膚を守る皮脂まで落ちて乾燥し、かえって皮膚トラブルの原因になります。夏場に汚れが気になるときは、シャンプーを使わず35〜36度のぬるま湯で軽く流すだけの「湯洗い」や、足だけの部分洗いで対応しましょう。温度を守ることと同じくらい、洗いすぎないことも皮膚の健康を保つ大切なポイントです。
自宅での入浴が難しい大型犬や、プロにさっぱり仕上げてほしいときは、トリミングサロンを利用する選択肢もあります。料金の目安はこちらでまとめています。

「うちの子のトリミング、ちょっと高くない?」と感じたことはありませんか。犬のトリミング料金は犬種やサイズ、メニュー内容によって大きく変わるため、相場を知らないま…
まとめ|犬のお風呂は温度で快適さが決まる
犬のお風呂の温度は、35〜38度が基本です。人が手で触れて「少しぬるい」と感じるくらいが、体温が高くて皮膚のデリケートな犬にはちょうどよい湯温になります。そしてこの数字は、季節や年齢に合わせて微調整することでさらに快適になります。夏はぬるめ、冬はやや高め。子犬は37度前後で手早く、シニアは35度程度で短時間に。温度を守るだけで、お風呂は犬にとって「怖い時間」から「気持ちいい時間」へと変わっていきます。
温度が決まったら、正しい手順で入れることも大切です。ブラッシングから始め、後ろから濡らし、泡でやさしく洗い、すすぎ残しゼロを目指し、タオルとドライヤー(30cm以上離す)で芯まで乾かす——この流れを守れば、犬も飼い主も落ち着いてお風呂を終えられます。お風呂嫌いの子には、無理をさせず1日5分から慣らしていく気長さが何よりの近道です。
今日から実践したいポイントを、最後にまとめておきます。
- お風呂の適温は35〜38度。人が「少しぬるい」と感じる温度が目安
- 夏は35〜36度、冬は37〜38度+浴室・部屋も暖める
- 子犬は37度前後・短時間、シニアは35度程度・湯気を立てず手早く
- 水圧は弱め、シャワーヘッドは皮膚に密着させる
- 顔まわりは直当てせず、手かタオルで。耳の浸水に注意
- 洗ったあとはすすぎ残しゼロ+30cm離してドライヤーで芯まで乾かす
- 頻度は月1〜2回。洗いすぎは乾燥のもと
まずは次のお風呂で、給湯器の設定を人間用から下げて、シャワーのお湯を自分の前腕で確かめるところから始めてみてください。たった一度の温度チェックが、愛犬のお風呂時間を大きく変えます。皮膚の赤みやかゆみなど気になる様子が続く場合は、自己判断せず獣医師に相談しましょう。
※本記事の温度・頻度の目安はアニコム損保「犬のシャンプーの方法(獣医師監修)」などを参考にしています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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