犬のサークルは手作りできる|100均で3,000円以下・3つの作り方と注意点

犬のサークルは手作りできる|100均で3,000円以下・3つの作り方と注意点のアイキャッチ画像

「愛犬にぴったりのサークルが見つからない」「市販品は高いし、部屋のサイズに合わない」——そんな悩みを抱えている飼い主さんは少なくありません。実は、犬のサークルは100均やホームセンターの素材を使えば、3,000円以下で手作りできます。しかも、自分の部屋や愛犬の体格にジャストフィットするサイズで作れるのが最大の魅力です。

この記事では、ワイヤーネットやすのこなど素材別の作り方から、サイズ設計のコツ、安全に使うための注意点まで、手作りサークルに必要な情報をまるごとお伝えします。

📌 この記事でわかること

・手作りサークルのメリット・デメリットと市販品との違い
・ワイヤーネット・すのこなど素材別の作り方を写真なしでもわかるよう手順解説
・失敗しないサイズ設計と、小型犬〜大型犬のサイズ早見表
・安全に使い続けるためのチェックリスト

目次

犬のサークルを手作りするメリットとデメリット|市販品と比べてどう?

犬のサークルを手作りするメリットとデメリット|市販品と比べてどう?の解説画像

サイズも形も自由自在|部屋と愛犬にジャストフィットで作れる

手作りサークル最大のメリットは、サイズとレイアウトを完全に自分で決められることです。市販のサークルは規格サイズが決まっているため、「あと10cm大きければ」「L字型にしたい」といった細かい要望には対応できません。手作りなら、リビングの角に合わせたL字型や、壁と家具の間にぴったり収まる変形サイズも自在に設計できます。

犬の成長に合わせてパーツを追加し、サイズを拡張できるのも大きな利点です。子犬期に小さめで作り、成犬になったらパネルを足して広げる——こうした柔軟な対応は市販品では難しいでしょう。トイプードルやチワワなどの小型犬なら幅90〜120cm程度、柴犬やコーギーなどの中型犬なら120〜150cm程度が目安になりますが、手作りならこの中間サイズも自由に作れます。

ただし、設計段階でしっかりサイズを測らないと、完成後に「トイレが入らない」「寝床が窮屈」といった問題が起きます。作り始める前に、サークル内に置くもの(トイレトレー・ベッド・水飲み)のサイズを先に測っておくのがコツです。

費用は市販品の3分の1以下|1,000〜3,000円で作れるケースも

市販の犬用サークルは安いもので5,000円前後、しっかりした金属製だと10,000〜20,000円が相場です。一方、100均素材を活用した手作りサークルなら1,000〜3,000円程度で完成します。ワイヤーネットと結束バンドだけなら1,000円前後、すのこと蝶番を使っても2,000〜3,000円程度です。

費用を抑えられる分、複数のサークルを作って「リビング用」「寝室用」と使い分けることもできます。多頭飼いで複数台必要な家庭にとっては、コスト面のメリットが大きいでしょう。

注意したいのは、安さだけで素材を選ぶと強度不足になりがちな点です。パワーのある中型犬以上の場合、100均のワイヤーネットでは体当たりで曲がってしまうことがあります。犬の体格に合わせて、必要な箇所にはホームセンターの丈夫な素材を使うなど、メリハリをつけた予算配分がおすすめです。

仕上がりと強度は自己責任|噛み癖がある犬は素材に注意

手作りサークルのデメリットとして正直に伝えておきたいのが、仕上がりと強度のばらつきです。市販品のように均一な品質にはならず、見た目のきれいさはDIYスキルに左右されます。「インテリアにこだわりたいけど工作は苦手」という場合は、ワイヤーネット製のシンプルなデザインから始めるのが無難です。

特に気をつけたいのが、噛み癖のある犬への対応です。木製(すのこ)やプラスチック製の素材は、犬の牙と顎の力に負けて噛み壊されるリスクがあります。噛んだ破片を飲み込んでしまう危険もあるため、噛み癖がある犬には金属製のワイヤーネットを選ぶのが安心です。気になる場合は獣医師に相談しましょう。

また、作り方が雑だと、結束バンドの切り口で犬が口や肉球を傷つけたり、不安定な構造が倒れて犬がパニックになったりすることもあります。「安く作れるから」と安全面を軽視するのは禁物です。

メリットデメリット
サイズ・形を自由に設計できる
費用は1,000〜3,000円と安い
犬の成長に合わせて拡張可能
部屋のインテリアに合わせられる
仕上がりはDIYスキル次第
強度が市販品に劣る場合がある
材料の買い出し・組み立てに時間がかかる
噛み癖のある犬には不向きな素材もある

サークル・ケージ・クレートは何が違う?|目的で選び分けよう

サークルは「屋根なしの柵」|自由度が高いが脱走に注意

サークルは柵で四方を囲むだけのシンプルな構造で、屋根がないのが特徴です。上が開いているため飼い主が中の様子を確認しやすく、犬も圧迫感を感じにくいのがメリットです。トイレトレーニング中のスペース確保や、留守番時の行動範囲の制限など、用途が広いのも魅力でしょう。

一方、屋根がないため、ジャンプ力のある犬種は飛び越えて脱走することがあります。ジャック・ラッセル・テリアやボーダー・コリーなど運動能力が高い犬種は、サークルの高さを十分に確保するか、屋根付きのケージを検討したほうがよいでしょう。

手作りサークルはこの「サークル」タイプに該当します。屋根を後付けするのも自作なら可能ですが、まずは基本のサークルから作るのがおすすめです。

ケージは「箱型の住居」|安全性は高いが犬によっては窮屈

ケージは屋根と床がある箱型の構造で、脱走の心配がほぼありません。留守番が長い家庭や、いたずら好きな犬には安心感があります。市販品は金属製のしっかりした作りが多く、強度面でも信頼できます。

ただし、閉鎖的な空間を苦手とする犬もいます。保護犬など過去に狭い場所に閉じ込められた経験がある犬は、ケージに入ると吠え続けたりパニックを起こしたりすることがあります。その場合は、まずオープンなサークルで慣らしてから、徐々にケージに移行するステップを踏むのが有効です。

手作りでケージを作るのは、サークルに比べて難易度が上がります。屋根部分の強度確保や扉のロック機構が必要になるため、DIY初心者にはサークルから始めることをおすすめします。

クレートは「持ち運べる箱」|移動や災害時に頼りになる

クレートはプラスチックや布製の持ち運びできるハウスで、車での移動や動物病院への通院、災害時の避難に活躍します。犬にとっては「自分だけの巣穴」のような安心できる空間になります。犬は本能的に狭くて暗い場所を安全だと感じるため、クレートに慣れている犬はストレスが少ない傾向があります。

ただし、クレートは長時間の留守番スペースとしては狭すぎます。トイレを中に置くスペースもないため、「留守番用にはサークル、移動用にはクレート」と使い分けるのが一般的です。

手作りの対象としてはクレートは向いていません。持ち運びに耐える強度と軽さの両立が難しいためです。手作りするなら、まずはサークル一択で考えましょう。

💡 わんポイントメモ

意外と知られていませんが、サークルは「犬を閉じ込める道具」ではなく「犬が安心できる自分のテリトリー」として機能します。犬は群れで暮らしていた時代から、自分の寝床の周囲に境界線を持つことで安心する習性があります。サークルの中が「罰の場所」にならないよう、おやつをあげたりお気に入りのおもちゃを置いたりして、ポジティブな印象を持たせましょう。

素材選びで完成度が決まる|100均とホームセンターで揃う3つの選択肢

素材選びで完成度が決まる|100均とホームセンターで揃う3つの選択肢の解説画像

ワイヤーネット|最も手軽で強度もある初心者向けの定番素材

ワイヤーネットは100均のダイソーやセリアで1枚110円から購入でき、結束バンドで繋ぐだけでサークルが完成する、最もハードルが低い素材です。金属製のため犬が噛んでも壊れにくく、小型犬〜中型犬まで幅広く対応できます。

サイズはダイソーの場合、約40×50cmや約30×60cmなど複数のバリエーションがあります。必要な面の数を計算して買い揃えましょう。4面で囲む場合、40×50cmのネットなら8枚程度で幅80cm×奥行き100cmのサークルが作れます。

デメリットは、見た目がどうしても「金網感」が出ること。リビングに置くとインテリアから浮いてしまうことがあります。気になる場合は、外側に布やフェルトを巻いて目隠しにするとおしゃれ度がアップします。ただし布を内側に付けると犬が噛んで引っ張るので、必ず外側に取り付けてください。

すのこ|ナチュラルな見た目だが噛み壊されるリスクがある

すのこはセリアのもの(45cm×20cm)が手作りサークルの定番素材です。木目のナチュラルな見た目がインテリアに馴染みやすく、「リビングに置いても違和感がないサークルが作りたい」という飼い主さんに人気があります。20枚使えば140cm×60cmのサークルが作れます。

ただし、木製素材の最大の弱点は犬の「噛む力」に負けること。特に生後4〜7ヶ月の歯の生え替わり時期はむず痒さから何でも噛みたがるため、すのこの板を噛み砕いてしまう犬がいます。噛んだ木片を飲み込む危険性もあるため、噛み癖が強い犬にはおすすめしません。

すのこサークルを選ぶなら、パピー期を過ぎて落ち着いた成犬、かつ噛み癖のない小型犬が向いています。マルチーズやシー・ズーなど、おっとりした気質の犬種なら安心して使えるでしょう。

突っ張り棒+布|簡易的な仕切りとしてならアリ

突っ張り棒に布やメッシュパネルを掛けて仕切りにする方法もあります。キッチンへの侵入防止や、廊下の行き止まり作りなど、部屋の一部を区切りたいときに手軽です。費用も突っ張り棒2本と布で500〜1,000円程度と最も安くすみます。

ただし、これは「サークル」というより「ゲート」に近い使い方です。四方を囲む本格的なサークルとしては強度が足りず、犬が体当たりすれば簡単に倒れます。あくまで補助的な仕切りとして使い、留守番中のメインスペースには使わないでください。

子犬のうちにリビングの一角を区切って遊び場を作りたい場合や、シニア犬の行動範囲をゆるく制限したい場合には、手軽さが活きるでしょう。

素材別の特徴を比較表でチェック(プロドッグ調べ)

比較項目 ワイヤーネット すのこ 突っ張り棒+布
費用目安 1,000〜2,000円 2,000〜3,000円 500〜1,000円
強度 ○ 金属で丈夫 △ 噛み壊しリスクあり × 体当たりで倒れる
見た目 △ 金網感が出る ○ ナチュラルでおしゃれ △ 簡易的な印象
難易度 ★☆☆ 簡単 ★★☆ ふつう ★☆☆ 簡単
おすすめの犬 噛み癖あり・中型犬まで 噛み癖なし・小型犬 シニア犬・補助的な仕切り

ワイヤーネットで作るサークルの手順|30分で完成する初心者向けレシピ

用意するもの|ダイソーで揃う材料リスト

ワイヤーネットサークルに必要な材料は、すべてダイソーで揃います。まず、ワイヤーネット(約40×50cm)を8〜10枚。結束バンド(大容量パック)を1袋。底面に敷くジョイントマットを必要枚数。これだけで基本のサークルは完成します。

出入り口を作りたい場合は、追加で蝶番(ダイソーにも小型のものがあります)を2個と、ドアロック用のナスカンまたはS字フックを1個用意しましょう。工具はニッパーとペンチがあれば十分です。この2つも100均で手に入ります。

注意点として、ワイヤーネットのサイズは店舗によって在庫が異なります。同じサイズを必要枚数まとめて買うため、事前に在庫を確認するか、大型店舗に行くのがおすすめです。サイズ違いを混ぜると、組み立て時に段差ができて犬が隙間から脱走する原因になります。

📌 材料チェックリスト

・ワイヤーネット(40×50cm程度)…8〜10枚
・結束バンド(15cm以上)…1袋(50本入り以上推奨)
・ジョイントマット…底面サイズに合わせて
・蝶番(小型)…扉を付ける場合2個
・ナスカンまたはS字フック…扉ロック用1個
・ニッパー、ペンチ…各1本
※すべて100均で購入可能。合計1,500〜2,000円程度

組み立て手順|結束バンドで固定するだけの3ステップ

まず、完成サイズを決めてワイヤーネットの配置を床に並べて確認します。たとえば幅80cm×奥行き100cmなら、短辺に2枚、長辺に2〜3枚を使います。次に、隣り合うネットの端を結束バンドで固定していきます。1辺につき上・中・下の3箇所を留めると安定します。

結束バンドは「カチカチ」と音がするまでしっかり締め込んでください。緩いと犬が体重をかけた時にパネルがズレて隙間ができます。締めた後、飛び出した余りの部分をニッパーでカットします。このとき、切り口が鋭利にならないよう、根元ギリギリで切ることが大切です。

最後に、底面にジョイントマットを敷いて完成です。ジョイントマットは防水性があるのでトイレの失敗にも対応しやすく、爪が引っかかるカーペットよりも衛生的です。フローリングの上にそのまま置くと滑って動いてしまうので、マットの下に滑り止めシートを敷くと安定します。

扉の作り方|出入りしやすい開閉式にするコツ

サークルに扉がないと、犬を出し入れするたびにパネルを外す手間がかかります。1面だけ蝶番で開閉できるようにしておくと、日常の使い勝手が格段に上がります。

作り方は、扉にしたい1面のワイヤーネットを、片側だけ蝶番で隣のパネルに固定します。反対側にはナスカンやS字フックを取り付けてロックできるようにします。蝶番は100均の小型タイプで十分ですが、ネジが短くてワイヤーに固定しにくい場合は、結束バンドで蝶番のネジ穴をワイヤーに縛り付ける方法でも代用できます。

扉の開閉方向は「外開き」にしましょう。内開きにすると、犬が扉に体当たりした拍子に開いてしまう危険があります。外開きなら、犬が内側から押しても開きません。ロックのナスカンは犬の鼻先で開けられない位置(パネルの上部)に付けると安心です。

すのこで作るおしゃれサークル|ナチュラルな見た目にこだわるなら

セリアのすのこ(45cm×20cm)が定番|必要枚数の計算方法

すのこサークルの定番素材は、セリアで販売されている45cm×20cmサイズのすのこです。1枚110円と安価で、木目の質感がインテリアに馴染みやすいのが人気の理由です。

必要枚数は作りたいサイズで変わります。たとえば140cm×60cm(小型犬向け)のサークルを作る場合、長辺に7枚×2面=14枚、短辺に3枚×2面=6枚で、合計20枚が目安です。1枚110円なので、すのこだけなら2,200円で揃います。

購入時に注意したいのが、すのこの「反り」です。100均のすのこは天然木のため、1枚ずつ微妙に反りがあります。店頭でできるだけまっすぐなものを選び、組み立て時に反りが目立つものは内側に配置すると仕上がりがきれいになります。

蝶番と金具で連結する手順|グラつきを防ぐポイント

すのこ同士の連結方法はいくつかありますが、最も安定するのは蝶番で繋ぐ方法です。横に並べたすのこの裏面に蝶番を取り付け、ネジで固定します。1辺につき蝶番2個(上下)を使うとグラつきが減ります。

蝶番の取り付けにはドライバーが必要ですが、100均のすのこは柔らかい木材なので、電動ドライバーがなくても手回しで十分ネジが入ります。ネジの長さは、すのこの厚み(約1cm)を貫通しない長さを選んでください。裏面からネジの先が飛び出すと、犬が踏んで怪我をします。

コーナー部分(角)は、L字型の金具(コーナー金具)を内側に取り付けると構造が安定します。金具なしだとすのこの角がぶつかるだけで固定力がなく、犬が体をこすりつけただけで崩れることがあります。

塗装とヤスリがけで仕上がりが変わる

100均のすのこは無塗装のため、そのままだとザラつきがあり、犬が肉球や皮膚を擦りむくリスクがあります。組み立て前に紙ヤスリ(#240程度)で全面を軽く磨いておくと、手触りが滑らかになり安全性が上がります。

塗装する場合は、ペットに安全な水性塗料を選びましょう。油性塗料やニスは乾燥後も微量な揮発成分が残ることがあり、犬が舐めた場合に心配です。水性のウッドステインなら木目を活かしたまま色を付けられ、ナチュラルな仕上がりになります。

塗装後は必ず2〜3日間、風通しのよい場所で完全に乾燥させてから使い始めてください。乾燥が不十分な状態で犬が触れると、塗料が被毛に付いたり、舐めてしまったりする可能性があります。

⚠️ すのこサークルの失敗あるある

すのこの板の隙間(スリット)に犬の足が挟まってしまうトラブルが報告されています。特に子犬や小型犬は足が細いため、すのこの隙間幅には十分注意してください。隙間が広すぎる場合は、板を追加してスリットを狭くするか、内側にワイヤーネットを重ねて足が入らないようにする対策が有効です。

サイズ設計で後悔しない3つのルール

犬がぐるっと一回りできる広さが最低ライン

サークルの広さの最低基準は「犬がぐるっと一回りできて、中央でゆったり伏せられる」サイズです。体長(鼻先からお尻まで)の約2倍の幅があれば、犬はストレスなく方向転換できます。

よくある失敗は、子犬の頃の体格に合わせて作ってしまい、成犬になったら窮屈になるパターンです。トイプードルでも成犬になれば体長40cm程度になりますから、幅は最低80cmは確保したいところ。成長後のサイズを見越して、最初から少し余裕のある設計にしておきましょう。

逆に広すぎても問題があります。サークルが広すぎると犬は「ここは自分のテリトリーではない」と感じ、トイレの場所が定まらなくなることがあります。犬の体格に対して3倍以上の幅は必要ありません。

トイレと寝床を離せるレイアウトを先に決める

犬はきれい好きな動物で、寝る場所とトイレが近いことを嫌います。サークル内にトイレトレーとベッドの両方を置くなら、この2つをできるだけ離して配置するのが鉄則です。サイズ設計の段階で、トイレトレーの実寸とベッドの実寸を測り、間に少なくとも犬の体長1頭分のスペースが確保できる広さを計算してください。

「サークル内にトイレと寝床を隣り合わせに置いたら、犬がトイレで寝てベッドの上でおしっこするようになった」という失敗談は多いです。犬の「寝床は清潔に保ちたい」という本能と、「トイレの場所は寝床から離す」という習性を無視した配置が原因です。スペースが足りない場合は、トイレはサークルの外に出して、サークルは寝床専用にする方法もあります。

レイアウトは作り始める前に、床にマスキングテープで実寸を貼って確認するのがおすすめです。頭の中のイメージと実際の広さは驚くほど違うことがあります。

高さは「後ろ足で立っても頭が出ない」が基準

サークルの高さは、犬が後ろ足2本で立ち上がったときに頭が出ない高さが目安です。頭が出る高さだと、前足をパネルの上端にかけてよじ登り、脱走するリスクがあります。

小型犬なら高さ50cm程度で足りることが多いですが、ジャンプ力のある犬種(ジャック・ラッセル・テリアなど)は60cm以上が安心です。中型犬の場合は70cm以上を目安にしましょう。100均のワイヤーネットは1枚の長辺が50〜60cm程度なので、小型犬ならそのまま、中型犬なら2枚を縦に繋いで高さを確保する必要があります。

「うちの犬はおとなしいから低くても大丈夫」と思っていたら、来客時の興奮で飛び越えてしまった——という話も珍しくありません。普段おとなしい犬でも、チャイムやほかの犬の声に反応して想像以上のジャンプ力を発揮することがあります。高さには余裕を持たせておくのが安心です。

小型犬・中型犬・大型犬のサイズ早見表

犬のサイズ別に、サークルの推奨サイズをまとめました。トイレと寝床を中に置く前提のサイズです。

犬のサイズ 幅の目安 奥行きの目安 高さの目安
小型犬(チワワ・トイプードルなど) 90〜120cm 60〜80cm 50cm以上
中型犬(柴犬・コーギーなど) 120〜150cm 80〜100cm 70cm以上
大型犬(ラブラドール・ゴールデンなど) 150〜180cm 100〜120cm 90cm以上

大型犬の場合、100均素材だけでは強度が不足する可能性があります。ホームセンターの太めのワイヤーパネルや木製柵を使うか、市販のサークルを検討したほうが安全です。

安全対策を怠ると事故になる|脱走・転倒・誤飲を防ぐチェックリスト

結束バンドの切り口は丸くヤスリがけ|舐めて怪我する犬が多い

ワイヤーネットサークルで最も多いトラブルが、結束バンドの切り口による怪我です。ニッパーで切った結束バンドの断面は鋭利な刃のようになっていて、犬が舐めたり鼻先をこすりつけたりすると切り傷になります。

対策は2つ。まず、結束バンドは余りを限りなく短く、根元ギリギリでカットすること。次に、カットした断面を紙ヤスリや爪ヤスリで軽く丸く削ること。この一手間で怪我のリスクが大幅に下がります。

「結束バンドの処理を雑にしたら、犬の唇が切れて血が出ていた」という失敗例もあります。結束バンドは完成後に全箇所を指でなぞって、引っかかりがないか確認しましょう。1箇所でも鋭利な部分が残っていたら、犬は必ずそこに触れます。犬は人間が気にしない小さな突起にも鼻や舌で触れる生き物だと意識してください。

転倒防止は水入りペットボトルが手軽|L字金具で壁固定もアリ

手作りサークルの弱点は、市販品に比べて自立安定性が低いことです。犬がサークルの壁にもたれかかったり、体当たりしたりすると、パネルが倒れてしまうことがあります。倒れたパネルの下敷きになったり、倒れた隙間から脱走したりする危険があります。

最も手軽な転倒防止策は、水を入れた2Lペットボトルをサークルの外側に結束バンドで固定する方法です。各面に1〜2本ずつ固定すると、重しになってパネルが倒れにくくなります。見た目は少し不格好ですが、効果は十分です。

壁際にサークルを置くなら、L字金具でパネルを壁に直接固定する方法がベストです。壁にネジ穴が開くのが気になる場合は、突っ張り棒を壁とサークルの間に挟んで押さえる方法もあります。いずれにしても、「犬が全力で押しても動かない」ことを確認してから使い始めてください。

隙間と段差を見落とさない|脱走は「まさかの場所」から起きる

手作りサークルで意外と多いのが、パネルの繋ぎ目にできる隙間からの脱走です。ワイヤーネット同士を結束バンドで繋いだとき、角の部分に三角形の隙間ができることがあります。小型犬や子犬はこの隙間に頭を突っ込み、体をねじって抜け出してしまいます。

チワワやポメラニアンなど体重3kg以下の超小型犬は、大人の拳が通る程度の隙間でも脱走可能です。角の部分は小さいワイヤーネットや段ボールで塞ぐなど、隙間を完全になくす処理をしてください。

また、サークルの底面とパネルの間に段差がある場合、犬がパネルの下に鼻先を入れて持ち上げ、下から脱走することもあります。底面のジョイントマットはパネルの内側に敷き込み、パネルの重みでマットが押さえられる構造にすると、下からの脱走を防げます。

Q. 手作りサークルを使っていて、犬が噛んで壊してしまったらどうする?
A. まず壊れた部分がないか確認し、破片が散らばっていれば犬が飲み込む前にすぐ撤去してください。木製パーツが噛み壊された場合は、金属製のワイヤーネットに交換するのが根本的な対策です。噛み壊しが繰り返される場合は、犬がサークルにストレスを感じている可能性もあるため、サークル内の環境(広さ・おもちゃ・居心地)を見直してみましょう。

手作りサークルの費用を徹底比較|市販品とどれだけ差がある?

100均ワイヤーネット製なら1,500円前後|最もコスパが高い

ワイヤーネットサークルの費用内訳を見てみましょう。ワイヤーネット8枚(880円)+結束バンド1袋(110円)+ジョイントマット4枚(440円)で、合計1,430円です。扉用の蝶番やナスカンを追加しても1,700円程度で収まります。

市販の小型犬用サークルが5,000〜8,000円程度であることを考えると、約3分の1から4分の1の費用です。多頭飼いで2〜3台必要な場合、差額はさらに大きくなります。

ただし「安いから」と雑に作ると、犬が壊して作り直すことになり、結果的にコストがかかることもあります。最初の1台は丁寧に作り込み、必要なら材料を追加投入して強度を確保するほうが、長い目で見ればお得です。

すのこ製は2,500〜4,000円|塗装にこだわると費用が上がる

すのこサークルは、すのこ20枚(2,200円)+蝶番4〜6個(440〜660円)+コーナー金具4個(440円)で、基本構成が3,000〜3,300円程度です。さらに水性塗料(500〜800円)とヤスリ(110円)を加えると、4,000円前後になることもあります。

ワイヤーネット製に比べるとやや高くなりますが、それでも市販品の半額以下です。見た目の満足度はすのこ製のほうが高いため、リビングに常設するなら投資する価値はあるでしょう。

ホームセンターのすのこを使う場合、1枚300〜500円程度になるため、20枚で6,000〜10,000円と市販品に近い価格帯になります。コストを抑えるなら100均のすのこ、品質を求めるならホームセンターのすのこと、目的に応じて使い分けてください。

市販品との価格差を一覧で確認

タイプ 費用目安 強度 デザイン性
手作り(ワイヤーネット) 1,000〜2,000円
手作り(すのこ) 2,000〜4,000円
市販品(スチール製) 5,000〜15,000円
市販品(木製・おしゃれ系) 10,000〜20,000円
💡 わんポイントメモ

「手作りと市販品のどちらがいいか」は、犬のサイズと噛み癖で判断するのがシンプルです。体重5kg以下で噛み癖のない小型犬なら手作りで十分。体重10kg以上、または噛む力が強い犬種(テリア系・レトリーバー系など)は、安全面を考慮して市販のスチール製サークルが安心です。

まとめ

犬のサークルは、100均やホームセンターの素材を使えば1,000〜3,000円で手作りできます。市販品にはないサイズの自由度と、部屋に合わせたデザインが手作りの最大の魅力です。ただし、安全面を軽視すると脱走・転倒・怪我のリスクがあるため、素材選びと組み立ての丁寧さが仕上がりを左右します。

この記事のポイントを振り返りましょう。

  • 手作りサークルの費用は市販品の3分の1〜4分の1。ワイヤーネット製なら1,500円前後で完成する
  • 素材はワイヤーネット(強度重視)、すのこ(デザイン重視)、突っ張り棒+布(簡易仕切り)の3パターン
  • 噛み癖のある犬には木製・プラスチック製は避け、金属製のワイヤーネットを選ぶ
  • サイズは「犬が一回りできて、トイレと寝床を離せる広さ」が基準。作る前にマスキングテープで実寸確認を
  • 高さは犬が後ろ足で立っても頭が出ないラインが目安。小型犬50cm以上、中型犬70cm以上
  • 結束バンドの切り口処理・転倒防止・隙間の確認は完成後に必ずチェック
  • 大型犬や力の強い犬種は、手作りよりも市販のスチール製サークルが安全

まずは家にある犬グッズ(トイレトレー・ベッド・水飲み)のサイズを測るところから始めてみてください。必要な広さが具体的にイメージできたら、100均に材料を買いに行きましょう。ワイヤーネットと結束バンドがあれば、30分もかからず愛犬専用のサークルが完成します。市販品で妥協するより、愛犬と部屋にぴったりのサークルを自分の手で作ってみませんか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

犬の行動・心理・しつけ・犬種選び・暮らし方を、愛犬家の目線でわかりやすく解説する犬の総合情報メディアです。「なぜ遠吠えするの?」「撫でると喜ぶ場所は?」「トイレトレーニングはいつから?」——愛犬との毎日がもっと楽しくなる知識をお届けしています。犬種ごとの性格や飼いやすさの比較、散歩・睡眠・室内飼いの工夫まで、初めて犬を飼う方からベテラン飼い主さんまで役立つ情報を発信中。運営は株式会社てまひま(名古屋市)。

コメント

コメントする

目次